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戦略キャンバスで、自社を分析しよう

本日は、第3回の授業、「戦略キャンバスで、自社を分析しよう」
前回の授業で、AB3C分析を用いて、戦略を立てました。

ただ、仮説の段階ですので、「恐らく、お客様はこういうことに困っているだろう」とか、 「競合他社の商品は、こういう特徴だろう」など、主観で考えている状態にあると思います。

この曖昧のまま、戦略を確定してしまうと、失敗することが多いでしょう。

では、何をするべきか?

ここで行うべきことは、客観的事実に基づいて、調査・分析をすることです。

今日は、戦略キャンバスというツールを使って、自社の分析を進めていきます。

戦略キャンバスとは?

前回に引き続き、紅茶メーカーの自社分析を例に示します。

以下のように、大手A社と自社を比較します。

横軸に判断基準になり得る項目、縦軸に評価ポイントを設定します。

まず、価格についてです。
自社は、茶葉を現地に直接買付、輸入します。大手A社は、同じく直接買付ですが、本社が、イギリスにあるため、イギリスを経由して、日本に輸入されます。また、ブランド価値を高めるための広告宣伝費もかかってきます。
ということで、価格については自社の方が、安く提供でき、評価が高いです。

次に、品質について。これは、どちらも高品質の茶葉を扱っているので、同等の評価と考えます。

ブランド認知については、大手A社が当然、評価が高いです。

サービス、安全安心については、多くの資源を持っている大手A社に部があります。

このように比較してみますと、自社は、価格については、優位性があります。
「高品質の茶葉を適正価格で」という売り方が生きてきそうです。

仮定の話ですが、もし大手A社が、品質を保ちながら価格を下げてきたらいかがでしょうか?

大手A社に勝る項目が、なくなってしまいます。

このように、他社と比べて、優位にたてるものがない状況は、よくあることだと思います。
こんなときは、以下のようにしてみてはいかがでしょうか?

新たに、自社で対応できる評価項目を生み出すということです。
ここでは、「日本人が好む」という項目を追加してみました。
ヨーロッパの水は、硬水ですが、日本の水は軟水です。
日本の水に合う紅茶の茶葉をもともと選定してきた自社の特徴が優位になるかもしれません。

このように、自社の特徴を打ち出すことで、競合より優位に立てる可能性がでてきます。

今回の授業では、他社を知り、自社を知ることを目的に、戦略キャンバスを利用しました。