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3C分析で、戦略を作ろう

2025年度も大学で、「WEBマーケティング」の授業を担当させていただきます。
全15回の授業の中で、ECサイトを、戦略的に構築していきます。

前回の授業で、無料ホームページ作成サービス「wix」を使って、自由にECサイトを作っていただき、 簡単に作れることと、これだけでは、売れないことを学んでいただきました。

であれば、どうすれば、売れるECサイトを作れるかというところが、 この授業全体を通したテーマです。

本日は、第2回の授業。「3C分析で、戦略を作ろう」

AB3C分析とは?

3C分析とは、コンサルタントの大前研一さんが、著書「The Mind of the Strategist」の 中で、提唱されたフレームワークですが、授業では、一般社団法人デジタル経営革新協会が、実践に即して発展させた「AB3C分析」を用います。

学生には、就職先の企業での新商品開発、あるいは、将来、独立したときの 自社をイメージしてもらい、AB3Cシートの以下の項目を埋めていただきます。

①お客様
②ベネフィット
③自社の資源・特徴
④競合
⑤アドバンテージ

例えば、紅茶メーカーを例に考えるとこんな感じです。

AB3C分析

①紅茶を買いたい
②美味しい紅茶が欲しい
③長年紅茶を販売している
④紅茶メーカー
⑤美味しい紅茶?

これは、競合と比べて、勝っているものがなく、アドバンテージがない状態です。

これを以下のようにしたらどうでしょう。

AB3C分析

①ダージリンを買いたい
②美味しいダージリンを飲みたい
③インドのダージリンに直接買付
④紅茶メーカー
⑤高品質の紅茶を提供

ターゲットを明確にすることで、自社の特徴を活かすことができます。
競合と比較した際、直接買付だから導き出される高品質で差別化を図ることができます。

ただ、実際には、ターゲットを絞ったことで、マーケットが小さくなり過ぎていないか、
競合も直接買付を行っていれば、新たに差別化ポイントを導き出さないといけないなど、
調査しなければならない点は多く残ります。

ここで、重要なのは、3C分析を用いて戦略をたてるのですが、あくまで仮説であり、今後の調査・分析で、その仮説が成り立つかどうかの検証が必要ということです。

次回以降の授業で、仮説の検証をしていきます。